ラバープリント
定番のプリント手法。生地の表面にしっかりとインクがのります。発色が良く、細かなデザインの再現にも向いています。油性インク、水性インクなどインクに種類があります。
染み込みプリント
インクが生地に染み込み、柔らかい風合いが出せます。色の濃い生地にプリントすると発色が悪いため、淡い生地向き。生地にインクが染み込むため、多少にじむ可能性があります。
発泡プリント
インクに熱を加えることで発泡剤が膨らみ、立体感のある仕上がりになります。熱処理により、元のインクカラーよりも薄くなります。膨らんで線が太くなるため、細かなデザインには向きません。
クラックプリント(ひび割れプリント)
インクを乾かした後、プリント部分を引っ張ったり、洗い加工を加えることで着古して劣化したかのような仕上がりになります。ひび割れ方は1枚1枚違う仕上がりになります。使用頻度によってインクが剥がれやすくなります。
ゴールド・シルバープリント
ゴールドやシルバーのインクを使ったプリントで、ツヤのある綺麗な仕上がりになります。ラバープリントと比べてインクの粒子が粗いため、細かなデザインの再現性はやや劣ります。調色が出来ないため、既存カラーでのプリントのみ。
ラメプリント
ラメをインクの中に混ぜ込む方法と、ラメのみ後からプリントする方法があります。ラメ部分がキラキラして、綺麗でとても目立ちます。ラメの粒子が粗いため、細かなデザインには向きません。
蛍光プリント
ビビットなカラーの蛍光インクを使うため、発色の良い仕上がりで目立ちます。通常インクよりもインパクトのある表現ができます。調色ができないため、既存カラーでのプリントのみ。
クリアプリント
透明のクリアインクをプリントする手法。遠目ではプリントが見えにくいのですが、近づくとプリントが見えるため、ギミックのある仕上がりになります。また、プリント面の上からクリアインクをプリントすると、ラバープリントでは出せない光沢感が出せます。
抜染プリント
抜染剤をプリントし、元の生地色をブリーチ(脱色)してデザインを再現する手法。柔らかな風合いと仕上がりが特徴ですが、仕上がりの色味には若干の個性差が生じます。綿素材の生地のみプリントが可能です。
蓄光プリント
蓄光インクでプリントした部分を日光などの光に当てておくと光を貯めて、暗闇でプリント部分がぼんやりと発行します。徐々に発行度合いが落ちていくため、永続的な発行はしません。
フロッキープリント(フロッキー転写)
生地にのりをプリントした後、起毛されたフロッキーシートを熱圧着する手法。風合いはフェルトのような表面感で、シートの毛足がながいものなどもあります。カレッジTシャツなどでよく使われている手法です。
箔プリント(箔転写)
のりをプリントした後、金や銀などの箔シートを熱圧着する手法です。ゴールドやシルバーのインクでは出せない光沢が出るため、高級感のある仕上がりになります。ただし、細かなデザインには向きません。
UVプリント(紫外線反応プリント)
紫外線に反応するインクをプリントする手法。太陽光などの紫外線に当たると、紫外線に反応して色が変わったり浮かび上がったりします。紫外線が強いほど濃く発色し、一度発色しても紫外線が当たらないと元の色に戻ります。
リフレクプリント(反射プリント)
再帰反射といわれる手法で、光を反射する効果のあるインクを使用するプリント。プリント部分に光を当てると、プリントが浮き出て見えるような表現が出来ます。インクよりもシートの方がより光を反射します。
特大プリント
Tシャツなどの本体よりも大きい版を使用してプリントする手法。リブや縫製部分などの段差付近はインクのにじみやカスレが生じます。濃い生地色の場合、プリント色が負けてしまいます。
ポケットプリント
ポケットよりも大きい版を使用し、上からプリントする手法。縫製などの段差付近はインクのにじみやカスレが生じます。濃い生地色の場合、プリント色が負けてしまいます。
シルク4色分解プリント
通常の版よりも目の細かい版(網版)を使用して、CMYK4色の掛け合わせで再現する手法。インクジェットやデジタル転写と比べると再現性は落ちますが、独特の風合いが出せます。海外のロックTシャツなどでよく見かける手法です。